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2018年1月20日土曜日

ユヌス・エムレ「黄色いお花」~オスマン朝神秘主義詩1~


オスマン朝神秘主義詩 ユヌス・エムレ 



ユヌス・エムレ(西暦1238-1320

トルコ語およびトルコ文学史上最も偉大な詩人として知られるスーフィー聖者。

人間の愛や自然への憧憬、死生観、神と人との関係など様々なテーマを当時の民衆の言葉に近いトルコ語で詠いあげ、トルコのイスラーム思想の形成に大きな影響を与えた。



「黄色いお花(Sordum Sarı Çiçeğe) 」はユヌス・エムレと花が対話する形で書かれた詩である。この世ではあらゆる存在は何かとかかわりをもってこの世に生きていること、どんなものにも死は訪れることなどイスラームの世界観、死生観が素朴で簡明な言葉で表現されている。



ねえねえ 黄色いお花さん あなたのママとパパはだれ?

やあやあ 偉いお坊さん 大地がわたしの両親さ



ねえねえ 黄色いお花さん 子供や兄弟姉妹はいるのかい?

やあやあ 偉いお坊さん 葉っぱがわたしの子供だよ



ねえねえ 黄色いお花さん どうして頭を垂れているの?

やあやあ 偉いお坊さん 神様の前にいるからさ



ねえねえ 黄色いお花さん お顔がまっさおになってるよ

やあやあ 偉いお坊さん もうすぐわたしは死ぬからさ



ねえねえ 黄色いお花さん あなたもいつか死んじゃうの?

やあやあ 偉いお坊さん この世に死なないものなんて あるのかい



ねえねえ 黄色いお花さん あなたは誰に従うの?

やあやあ 偉いお坊さん ムハンマド様に従うよ



ねえねえ 黄色いお花さん わたしは誰だか 知ってるかい?

やあやあ 偉いお坊さん あなたはユヌスじゃないのかい?

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